「田舎で子育てをしてみたいけれど、不便そうで不安。」
移住を考えている方からよく聞く声です。確かに「田舎=不便」というイメージは根強くあります。
コンビニもない、スーパーも遠い、病院も頼りにならない……そんな風に考えてしまう人も多いでしょう。
ところが、実際に北海道の美深町で暮らしてみると、そのイメージは大きく裏切られます。むしろ「意外と便利で安心できる」環境が整っており、子育て世帯にとっては理想的な町だと感じます。
この記事では、美深町で暮らす私の実体験をもとに、「田舎でも不便じゃない」生活の実態と、子育て環境の魅力について紹介します。
スーパーもコンビニもある、日常の買い物に困らない
田舎暮らしの不安として真っ先に挙げられるのが「買い物はどうするの?」という点です。
美深町にはスーパーが2件あり、毎日の食料品の買い出しには十分対応できます。また、町内にはセブンイレブンとセイコーマートがあります。
セブンイレブンでは都会と同じように日用品やお弁当が手に入り、メルカリで売れた商品の発送もできます。
セイコーマートならではの惣菜や独自の商品が並びます。特に子育て世帯にとって「子供が急にお腹を空かせた」「学校帰りにちょっとおやつを買いたい」という時にコンビニがある安心感は大きいです。
また、ホームセンターのDCMニコットも町内にあり、日用品や園芸用品、生活雑貨が揃います。「ちょっとした物が欲しい」ときにすぐに手に入るのは、子育て家庭にとってかなりのメリットです。
医療体制も安心。病院・歯医者も町内にある
子育て世帯にとって欠かせないのが医療機関の存在です。美深町には病院も歯医者もあります。子供が熱を出したり、歯のトラブルがあったりした時に町内で対応できるのは大きな安心材料です。
都会のように大規模な病院はありませんが、一次対応をしてもらえる医療機関があるのは心強いポイントです。
さらに、名寄市まで足を伸ばせば総合病院や専門クリニックもあり、必要に応じて高度な医療も受けられます。田舎に住むと「病院がない」という不安を抱きがちですが、美深町ではその心配はほとんどありません。
名寄市まで行けば大型店も。買い物の幅が広がる
「美深町内で揃わなければどうするの?」という疑問もあるかもしれません。
答えはシンプルで、隣町の名寄市へ行けば解決します。美深から名寄までは車で20分ほど。そこにはイオンをはじめとする大型スーパーや家電量販店、ドラッグストアなどが揃っており、都会と変わらない買い物環境が整っています。
例えば子供の学用品や大型家電など、ちょっと特殊な買い物をする場合でも名寄まで行けばほとんど手に入ります。この「20分走れば都会並みの買い物ができる」という距離感は、田舎暮らしにおける安心材料の一つです。
Amazonが数日で届く。物流の恩恵を受けられる田舎暮らし
現代の田舎暮らしを大きく変えているのがネット通販です。
美深町でもAmazonや楽天の配送は問題なく対応しており、数日で届きます。都会のように「翌日配達」は難しい場合もありますが、数日待てば手に入るので大きな不便は感じません。
特に子育て家庭にとって、子供用品や本、学習グッズをオンラインで簡単に買えるのは大助かりです。「田舎に住むと物が手に入らない」というのは過去の話。今ではネット通販を組み合わせることで、ほぼ都会と同じ利便性を享受できます。
子育て世帯にとって最高の自然環境
生活インフラが整っているだけではなく、子育て環境としての魅力も美深町の大きな強みです。虫取り、川遊び、釣り、スキー、自転車……。都会ではお金を払って体験するようなアクティビティが、美深町では日常生活の中で楽しめます。
例えば、夏には川辺で網を持って虫取りや魚釣りをする子どもの姿が我が家では日常風景。冬になれば町のスキー場で手軽に雪遊びやスキーが楽しめます。これらの自然体験は、子供の体力や感性を育み、のびのびと成長させる最高の教育環境でもあります。しかもほとんど無料。
「田舎では教育機会が少ない」と心配する声もありますが、自然そのものが最高の教材になる。これこそが美深町で子育てをする最大の魅力だと感じています。
不便どころか「ちょうどいい」田舎暮らし
完全に都会の便利さを持つわけではありませんが、生活に必要なものは十分に揃っていて、不安に思うことはありません。
むしろ、都会のように過剰な選択肢がないからこそシンプルに暮らせる。美深町での生活は「不便」ではなく「ちょうどいい田舎暮らし」と言えるでしょう。
自然の中で子育てを楽しみながらも、生活の基盤は安心して維持できる。移住を検討している子育て世帯にとって、美深町はそのバランスが非常に優れた町です。
まとめ:美深町は「不便そう」というイメージを裏切る町
田舎暮らしと聞くと「不便」「不安」といったイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、美深町で暮らしてみると、生活に必要なものは揃っており、名寄やネット通販を活用すれば不自由はほとんどありません。さらに、子供にとっては自然体験し放題という最高の環境が待っています。
「田舎に住みたいけれど不便なのは嫌だ」と思っている人にこそ、美深町の暮らしを知ってもらいたい。都会では味わえない自然の豊かさと、意外なほど整った生活基盤。両方を手にできるのが、この町の大きな魅力です。
もし田舎移住を考えているなら、美深町はきっとその候補に入るはずです。「田舎は不便」という固定観念を一度外して、リアルな暮らしを見てみませんか?
コメント