多くの人が「田舎で自由に働きたい」という理想を抱きます。
しかし現実は、都会のように選択肢があるわけでも、IT一本で食べていけるわけでもありません。
僕自身、北海道の美深町に移住してから、協力隊を経て福島県の森林組合に勤務し、その後美深町で独立するまでに本当にたくさんの仕事を経験してきました。
- 田んぼの苗植えのバイト
- 山で笹を採る作業
- 植物の種を採取する仕事
- 肉牛農家で小屋やパドックを作る
- ブッチャー(食肉加工)の手伝い
- 屋根の雪下ろし
- JR除雪作業
- アウトドアガイドサポート業務
- 山から木を切り出して、薪にする仕事
- 町のイベントの準備・片付けの手伝い
一見するとバラバラに見えますが、この経験があったからこそ、今、アウトドアガイドとして独立しても食っていける地域での関係性が作れています。
この記事では、田舎暮らしで「自由に稼ぐ」を実現するために僕が実践してきた、5つのマインドセットを紹介します。
1. 一つの仕事に頼らないマインド
都会では会社員一本で生活が成り立ちますが、田舎ではそれが難しいことが多いです。
僕の場合、ガイド業だけに収入を頼ると、オフシーズンは一気にゼロになるリスクがあります。
だからこそ、「一つの仕事に依存しない」考え方が大事です。
例えば、夏場はカヌーやドリフトボートガイド、冬は屋根雪おろしのバイトをやりつつ、予約がない日は過去にお世話になった農家さんに呼ばれて働く、というサイクルを作ってきました。
ポイント
・ガイド業がなくても食える「サブ仕事」を複数持つ
・季節ごとの収入カレンダーを意識する
・仕事を選り好みしすぎない柔軟さを持つ
2. 地域に関係性を作ることが最優先
田舎暮らしで一番大事なのは、スキルよりも関係性です。
僕が独立してからも食っていけているのは、かつてのバイト先や知り合いから
「ちょっと空いてたら手伝ってくれない?」
と声をかけてもらえるからです。
例えば、ガイド業が暇な時期に
- 除雪業務に呼んでもらう
- 肉牛農家のハッチ作りを手伝う
- 知人の田んぼで苗植えバイトをする
このような「つながり仕事」は求人サイトには載りません。
地域で信頼関係を積み重ねてきたからこそ成り立つ働き方です。
田舎暮らし成功のコツ
・初対面の人にも自分の得意分野を話しておく
・「声をかけてもらえる人」になる
・仕事を断りすぎない(信用貯金を削らない)
3. 発信を武器にする
田舎で働いていると、選択肢は限られます。
ですが、インターネットを活用すれば、住む場所に関係なくチャンスを広げられるんです。
僕はtoyagakuto.comでブログを運営し、実体験を発信しています。
釣りやアウトドアに関する記事を書けば、ツアー予約につながるだけでなく、道具のレビュー記事からアフィリエイト収益も得られます。
さらに、クラウドワークスでライター業を始めたのも、ブログを通じて「書ける人」として認識されたことがきっかけでした。
具体的な一歩
・WordPressブログを立ち上げる
・実体験ベースの記事を書く
・クラウドソーシングで小さな仕事を受ける
・実績を積んで単価を上げる
4. オフシーズンに備える収入設計
ガイド業や農作業は季節に大きく左右されるため、オフシーズンをどう過ごすかが非常に重要です。
僕の場合、冬は
- JR除雪作業
- ライター業
- ブログ記事作成
こうすることで、「夏はツアーでガッツリ稼ぐ → 冬は除雪仕事中心」というサイクルです。
オフシーズン戦略
1. 夏に多めに稼ぐ
2. 冬はオンライン収入を育てる
3. 積雪期は装備投資やブログ改善に充てる
5. できることを組み合わせる発想を持つ
田舎では「一つのスキルで食べていく」のは難しいです。できるのはかなりパワーのある熱意に満ち溢れた人です。怠惰な私にはできません。
でも、スキルを掛け算することで強みになります。
僕の場合、
- カヌーガイド
- ドリフトボートフィッシング
- SEOライティング
- ブログ運営
これらを組み合わせることで、「自然体験+情報発信」という他にはない価値を提供できるようになりました。
さらに、釣り道具のレビュー記事を書くと、ブログ収益+ツアー予約の両方を取れるという相乗効果もあります。
まとめ|田舎で自由に働くには「仕事×つながり×発信」がカギ
- 一つの仕事に頼らない
- 地域の信頼関係を積み重ねる
- 発信でチャンスを広げる
- 季節変動を見越した収入設計
- スキルを組み合わせて独自性を作る
都会のように大きく稼ぐのは難しいかもしれません。
でも、田舎ならではの人間関係を活かしながら、オンライン収益を育てれば、自由度の高い暮らし方は十分可能です。
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