「田舎で自分の仕事をつくってみたいけど、失敗したらどうしよう…」
そんな不安を感じる人は多いと思います。実は僕自身がその典型で、昔から小心者です。
それでも今、北海道美深町でリバーガイドとしてドリフトボートツアーやカヌーツアーを提供しながら暮らしています。
この記事では、僕の経験をもとに「小心者でも田舎で開業して自由に働くための考え方」をまとめました。
・田舎暮らしのリアル
・収入が不安定な中で意識してきたこと
・副業から始める方法
・頼まれて始めるという開業スタイル
・今ならどう始めるか
これから田舎で自分の仕事をつくりたい人に、少しでも参考になれば嬉しいです。
1. 田舎暮らしのリアル:自由だけど「収入は不安定」
北海道の美深町に移住してから、僕は色々な仕事をしてきました。
地域おこし協力隊を経験したあと、森林組合で山仕事をしたり、屋根の雪下ろしをしたり…。正直、都会では想像できないくらい多様な働き方です。
田舎で暮らすと、確かに時間の自由度は高まります。でも、仕事の数も種類も限られているので、収入は安定しません。
1年を通して安定した月収を得るのは難しく、季節や需要によって大きく変動します。
例えば夏は観光シーズンなのでガイドの仕事がありますが、冬はほとんどありません。
そのため、除雪や肉牛農家の仕事など「つなぎの仕事」で収入を補っていました。
僕自身が経験したアルバイトはこんな感じです:
- 田んぼの苗植え
- 山で笹を刈る作業
- 植物の種の採取
- 肉牛農家で小屋やパドックを作る
- ブッチャー(精肉加工)
- 屋根の雪下ろし
- JRの除雪作業
- アウトドアガイドのサポート
田舎暮らしは「自由だけど収入は安定しない」という現実があります。
この不安定さをどう乗り越えるかが、一番大きなポイントだと実感しました。
2. 小心者だからこそ「リスク分散」を意識する
僕はもともとチャレンジ精神旺盛なタイプではありません。
だからこそ、「ひとつの仕事に依存しすぎない」ということを意識してきました。
例えば、夏はガイドの仕事を中心にしながら、冬は除雪や短期バイトを組み合わせて乗り切ります。
収入の柱をいくつか持つことで、精神的にもかなり楽になります。
そして、このリスク分散は「地域の人とのつながり」によって成り立っています。
以前お世話になった農家さんから「今ちょっと人手が足りないんだけど…」と声をかけてもらえるようになり、収入が途切れにくくなりました。
田舎で仕事をつくるために大事なのは「すべて自分でやろうとしないこと」だと思います。
地域の中で助け合いながら収入をつなぐことが、結果的に独立への道につながります。
3. 副業から始めるのが一番安心
僕がガイドを始めたときも、いきなり独立したわけではありません。
最初はアウトドアガイドのサポートに入り、現場でお客さんとのやり取りや安全管理を学んでいきました。
さらに、ガイド業以外にもライターやブログ運営など、インターネットを使った副業も試しました。
クラウドワークスやランサーズに登録して、小さな記事執筆から始め、少しずつ収入源を広げていきました。
田舎で開業するなら、いきなり一本化するよりも「副業から試す」のがおすすめです。
小さな失敗を繰り返しながら、徐々に本業につなげていくイメージですね。
4. 「頼まれて始める」という開業スタイル
僕がドリフトボートツアーを始めたきっかけは、あるお客さんからの一言でした。
先輩ガイドのツアーにサポートで入っていたとき、そのお客さんから「トヤ君もドリフトボートツアーやってよ」と言われたんです。
最初は「ちょっとできるように準備しておきます…」と曖昧に答えたんですが、返ってきた言葉は「いや、絶対だからね」でした(笑)。
そこから逃げ道がなくなり、急いで準備を始めました。
でも今思えば、「最初のお客さんがすでに決まっている状態」だったからこそ、挑戦できたんだと思います。
田舎では、こうした「人から頼まれて始める」ケースは稀かもしれません。でも頼まれるということは見込みがあるということなのでチャレンジする価値があります。
自分から新しいビジネスを仕掛けるより、まずは誰かのニーズに応えるところから始めると、リスクが低くて続けやすいです。
5. 今ならこう始める:スモールスタート+ネット活用
もし今からもう一度田舎で開業するとしたら、僕ならこう始めます:
- まずはガイド会社や地元企業に入って「仕事の現場」を経験する
- ブログやSNSで発信を始める
- クラウドワークスなどでライティングや小さな仕事を受ける
- 小さなサービスをテスト的に始める
- 頼まれたら即対応できるよう準備しておく
特に、ブログとSNSは田舎暮らしとの相性が良いです。
自分の生活や地域の魅力を発信しながら、そのまま集客にもつなげられるからです。
6. まとめ:小心者だからこそ、田舎で開業できる
僕は昔から失敗が怖くて、大きな挑戦は避けるタイプでした。
でも、田舎では「小さく始める」「頼まれたことからやってみる」だけで、仕事をつくることができます。
・まずは人とのつながりを大切にする
・リスクを小さく分散させる
・副業から始める
・頼まれたら試してみる
この4つを意識するだけで、田舎でも自由に働くチャンスは広がります。
小心者だからこそできる開業スタイル。ぜひ試してみてください。
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