先日ジモティーを見ていたら今は亡きロイヤレックス製のカナディアンカヌーが売られていたので即購入しました。
受け取りに行ったところ、センターヨークが腐食してほぼ使えない状態でしたでの、交換することに。
センターヨークを通販で探してみたら、1本1万円くらい。センターヨークってそんなに高いの・・・?
買うお金もないのでならば作るしかないということでカヌーのセンターヨークを自作してみました。
まずはセンターヨークにする材木をもらいに
センターヨークに使う木は硬い無垢の木が望ましいと思います。
ホームセンターに売られているツーバイ材などは柔らかく全く向いてないので使ってはいけません。
知り合いに使ってない板はないか聞いたら、木材をいただけたのでその木(多分、松材)を使ってセンターヨークを作っていきたいと思います。
センターヨークの型をとる
カヌーからセンターヨークを取り外し、板に当てて鉛筆でなぞって型を取ります。
写真でもお分かりいただけると思いますが、カヌーについていたセンターヨークはネジ穴が横に抜けています。この状態だとカヌーを担いだときにネジからヨークが抜けてしまい、使い物になりません。
センターヨークが腐食しているようなら交換をお勧めします。
センターヨークからとった型の線をジグソーで切る
ジグソーを使って板からセンターヨークを切り出します。
ジグソーは力の強いものを使うと作業が楽です。無垢の厚さ3cmくらいの板を切るので、安物のジグソーだと歯が立ちません。
切り出したセンターヨークをヤスリがけ
ジグソーを使ってセンターヨークを切り出したら今度はヤスリがけをします。
必要なのは以下の3つの工具
- ベルトサンダー
- グラインダー
- サンダー
それぞれ解説します。
ベルトサンダーで表面・切断面をきれいにする
ベルトサンダーを使って、切り出したセンターヨークの表面・切断面をきれいにします。
板の表面は長い間外に置いてあったので、汚れていますし、変色しています。なのでベルトサンダーを使ってきれいな内側の面を出します。
ジグソーの刃あとが側面についているので、ベルトサンダー手前のアールの部分を使ってガタガタしている刃あとを消していきます。
グラインダーで大方の形を決める
センターヨークは首と肩に当たるものなので、板が角張っていると痛いです。
なので、グラインダーを使って、センターヨークに丸みを出していきます。
サンダーを使ってセンターヨークの表面を滑らかに
ベルトサンダーとグラインダーでセンターヨークを削ったら表面はまだ滑らかではありません。
なので、サンダーを使って表面を滑らかにしていきます。
ヤスリの番手は#120くらいでやりました。十分きれいに仕上がります。もっとツルツルにしたい方はヤスリの番手を#400くらいまでやるとかなり滑らかな手触りになります。
両端に穴を開ける
カヌーに取り付けるためにセンターヨークの両端に穴を開けます。
写真を撮り忘れましたが、インパクトドライバーにドリルビットをつけて穴をあければすぐに開けられます。
センターヨークに防腐剤を塗る
カヌーは水辺の遊びなので、木が水にかかる腐ります。
なのでセンターヨークには防腐剤を塗ります。
使う防腐剤は「キシラデコール」
国の重要文化財の保護などにも使われる防腐剤です。
以前ウッドデッキを作った際の余りを使いました。ウッドデッキを作った様子は以下をご覧ください。築50年の家をもらって仲間とセルフリフォームした様子もあるので興味が湧いた方は見てみてください。全部タイムラプスです。
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センターヨークを作るより買った方が安い
ここまでセンターヨークを作ってきたわけですが、工具やら防腐剤を含めると総額は数万円になっています。
私の場合、もともと持っていた工具や貸してもらった工具があります。なので、今回センターヨークを作るにあたって出費はありません。
しかし、これから工具を揃えて木材を買ってとなると、数万円してしまうので、既製品を買った方が安い。
支笏湖のガイドハウス『かのあ』に販売ページがあるのでこちらから確認してください。在庫はなくても相談したら、取り寄せてくれるかもしれません。
センターヨーク作りのこの後の流れ
現在防腐剤を塗って乾燥させています。
この後の流れとしては、ウレタン系のニスを塗ってカヌーに取り付けるだけです。
また作業が進み次第追記していきますので、しばしお待ちください。
追記:水性ウレタンニスを塗る
センターヨークの表面に水性ウレタンニスを塗ります。
2回重ね塗りをして終了
カヌーに取り付けてセンターヨーク作りは終了しました。
持ち上げてみてもセンターヨークが曲がる様子はなく、かなり強度がありそうです。
これで車への積むのが楽になります。
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