- テレマークスキーってなんなの?
- ゲレンデでかかとあげて滑ってる人ってなんなの?
- テレマークスキーをやってみたいけど何から始めたらいいの?
こんな疑問に答えます。
私は学生の頃からテレマークスキーを始めて、10シーズンを超えました。
今回はテレマークスキーはなんなのかと、始め方をご紹介していきます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
テレマークスキーとは
ノルウェーのテレマーク地方で19世紀に完成したスキーのスタイルです。
一つのスキー道具で、歩く・登る・滑り降りることを可能にした、現代スキーの元祖と言われています。
雪上での狩猟や、移動、レジャーとして使われていました。
テレマークスキーから専門的特化していった
この元祖スキーと言われているテレマークスキーはそれぞれの専門分野へと変化していきました。
歩くことはクロスカントリースキーに、滑ることはアルペンスキーに、飛ぶことはジャンプにと専門に特化したスキーへとそれぞれ進化していきました。
その代わりにテレマークスキーは姿を消していったと言われています。
テレマークスキーが復活
姿を消していったテレマークスキーはなぜ復活したのでしょうか。
それは1970年代の自然回帰運動でのことです。
ヒッピーたちが、自然に優しいスキーをしようってことで、かかとのあがるスキーで自分で山に登り、滑り降りるスタイルのテレマークスキーを復活させました。
これがゲレンデで見るテレマークスキーの原点です。
なんでテレマークスキーはかかとを上げて滑ってるの?
それではなぜ、テレマークスキーはかかとを上げて滑っているのでしょうか。
では、スマホ(パソコンの方は椅子から)を持ったままでいいので立ち上がってください。
肩幅に足を開きます。
そこから、体の重心を少しずす前へずらしてください。
どんどん重心を前にずらすと、右か左かの足が一歩前へ出る。
出ました。これがテレマーク姿勢をする理由です。
足を前後に開いていたら、前から押されても、後ろから押されても倒れないですよね。
テレマークスキーはかかとが固定されていないので、アルペンスキーのように足を揃えて滑ると、バランスを崩した時に前向きに転倒します。
そのため、足を前後に開くことでバランスをとっているんです。
テレマークスキーの道具の種類
ゲレンデでカッコよく滑っているテレマークスキーヤーはどんな道具を使っているのかご紹介します。
たくさん道具がありますが、今回は主に3つの種類に分けてご紹介します。
- 75mm 革ブーツ
- 75mm プラスチックブーツ
- NTN
75mmって何?
急に75mmって出てきましたので説明します。
75mmとは、ビンディングとブーツの規格です。
ブーツの先についているコバの幅が75mmで、ビンディングにつま先を差し込むスタイルのものです。
革ブーツ
ゲレンデで革ブーツのテレマークスキーで滑っている人があまり見かけないですよね。
実は玄人感があってテレマーク業界では結構人気です。
初心者にはかなり難しいのであまりおすすめしません。
ビンディング
革ブーツに合うビンディングは75mmの3ピンです。
3ピンとはビンディングに3本のピンが立っていて、ブーツのコバに空いている穴にジャストフィットし挟み込んで固定するタイプです。
つま先しかしないので、これまた滑るのが難しいです。
75mmプラスチックブーツ
ゲレンデでよく見るのは75mmのプラスチックブーツのタイプではないでしょうか。
アルペンスキーのようなブーツですが、足指の付け根あたりがジャバラになっていて曲げることができます。
ビンディング
プラブーツのビンディングは種類がたくさんありますが、作りのシステムは大体同じです。
ブーツのコバをビンディングに差し込み、ケーブルにつながった留め具をブーツの踵部分にばちんと締めることで固定します。
ケーブルの途中についているスプリングが伸び縮みすることでテレマークターンを可能にします。
NTNテレマーク
NTNとはNew Telemark Norm(ニュー テレマーク ノーム)の略で、現代テレマークでもさらに新しいテレマークスキーの道具です。
75mmのテレマークブーツの特徴的なブーツ先端のコバはなく、アルペンスキーのようなフォルムをしています。
75mmよりも固定が強く、よりアルペンスキーに近いテレマークスキーと言われています。
ビンディング
ブーツの先端と、土踏まずのあたりを挟むことで、固定します。
これでもかかとが上げられるのでテレマークターンをすることができます。
ビンディングも固定が強く、左右のねじれにも強いので、カービーングターンなど力強い滑りができます。
テレマークスキーを始めるには
このページに辿り着いたということは、ちょっとはテレマークスキーをやってみようかなという気持ちがあるはずです。
何から始めたらいいのかご提案します。
テレマークスキーをレンタルでやってみる
スキー場のレンタルでテレマークスキーを扱っているところがあるのでレンタルからやってみましょう。
実際にやってみると、マジでうまくできません。
アルペンスキーでガンガン滑る人でも苦戦します。
道具は高価なので、まずはレンタルから始めてどんなもんかやってみましょう。
テレマークスキーを買うなら専門ショップで
自分のテレマークスキーが欲しい!という気持ちはよくわかります。
大型スポーツショップにはテレマークスキーの道具は基本的に置いてないです。
山道具を扱っているアウトドア専門店にいって実際にテレマークスキーの道具を見て、店員さんと相談しながら買いましょう。
北海道なら秀岳荘とかパドルクラブが有名ですね。
プラスチックブーツから始めよう
ビギナーはプラスチックブーツから始めましょう。
革ブーツは比較的安価ですが、めちゃめちゃ難しいですし、足首の固定があまりできないので、怪我をする可能性も高いです。
75mmでもNTNでもどっちでもいい
プラスチックブーツがいいのはわかったけど、75mmかNTNのどっちがいいの?となると思いますが、どっちでもいいと思います。
どっちかといえば、NTNがいいんじゃないかと思います。
10年間から比べたらNTNの道具の性能はかなり上がったので、故障も少なくいい商品が結構あります。
値段は張るのでお財布と相談しながら決めてください。
中古で探す
新品でテレマークスキーの道具を揃えたら
- ブーツ 約8万円
- ビンディング 約5万円
- スキー板 約7万円
で軽く20万円です。
大金なので簡単に出せないですよね。
そこで中古を探すという手もあります。
新品じゃなくていいから道具が欲しいって方は中古で十分です。
メルカリで探すと、ブーツ、ビンディング、板で合計3万円のものも出品されていたり。
本格的なウィンタースポーツが始まる10月ごろに探すと結構出てくるのでチェックしましょう。
まとめ
これである程度テレマークスキーに関して詳しくなったので、次はゲレンデデビューしましょう。
テレマークスキーは始めは難しくて嫌になるかもしれませんが、滑れるようになってくるとやめられなくなります。
アルペンスキーにもボードにもつながる運動要素があるので、一度やってみましょう。
怪我はしないようにね!
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