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【書評】子どもは40000回質問するを読んでみた【知識がなければ好奇心はしぼむ】

読書

無限に質問してくる3歳児を子育てをする身として、このタイトルの本は読んでおかねばと思いました。

結論としては、子育て家庭は絶対に読んだ方がいいです。

なぜかというと、子どもから「なぜ勉強しなきゃいけないの?」と聞かれた時に毅然とした態度で、それに答えられるから。

なんでもスマホで調べられる時代なんだからもう学習なんてしなくていいと言う思いは愚かで、いますぐ考えを改めるべきです。

その理由は本書の中にあります。

『子どもは40000回質問する』とは

タイトル:あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力 子どもは40000回質問する

著者情報:イアン・レズリー

ロンドン在住のノンフィクション作家。BBCなどのテレビやラジオでもコメンテーターを務める。また、コンサルタントとして有料企業のブランディングなどにも携わる。前作「Born Liars」では人間のつく嘘の功罪について論じている。

翻訳:須川彩子

翻訳家。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。訳書に『戦略こそ「戦略」が必要だ』(リーブス、ハーネス、シンは)『レジリエンス 復活力』(ゾッリ)、『人と企業はどこで間違えるのか』(ブルックス)、『競争優位で勝つ統計学』(マー)『綻びゆくアメリカ』(パッカー)など。

刊行年:2016年4月20日 初版1刷発行 2016年8月25日 2刷発行

ページ数:326ページ。

子どもは40000回質問する」のあらすじ

人間の「好奇心」について科学的根拠や歴史背景、人物を元に論じられています。

目次は以下の通りです。

  • はじめに 「知りたい」という欲求が人生を変える
  • 第1部 好奇心のはたらき
  • 第1章 ヒトは好奇心のおかげで人になった
  • 第2章 子どもの好奇心はいかに育まれるか
  • 第3章 パズルとミステリー
  • 第2部 好奇心格差の危険
  • 第4章 好奇心の3つの時代
  • 第5章 好奇心格差が社会格差を生む
  • 第6章 問いかける力
  • 第7章 知識なくして創造性も思考力もない
  • 第3部 好奇心を持ち続けるには
  • 第8章 好奇心を持ち続ける七つの方法
  • おわりに さぁ、知識の世界を探求しよう

読んでいてなるほどなぁと思うことばかりでした。

特に好奇心格差や詰め込み教育の重要性など、目からウロコの情報ばかり。

知らなかった情報に触れられるのは読書の魅力です。

「子どもは40000質問する」はこんな人におすすめ

  • 子育て、教育に携わる人
  • 同じ毎日を過ごして退屈だなと思っている人
  • なんでもスマホで調べられるから勉強なんて必要ないと思っている人

子育てしている方には特に読んでほしいです。

子どもの好奇心は隣にいる大人によって萎んだり、大きくなったりするので、ぜひ「子どもは40000回質問する」を読んで子育ての参考になります。

また、スマホで何でも情報を手に入れられると思っている人にもおすすめです。

なんで?と思われるかも知れませんが、その答えは本書の中にあります。

さわりの部分だけ後の書評で紹介します。

『子どもは40000回質問する』の書評

以下、3つのポイントにまとめました。

  • 子どもの好奇心を育むには隣にいる大人の存在が重要
  • 好奇心にも格差が広がっている
  • 人は知っていることしか、知れない

それぞれ解説していきます。

子どもの好奇心を育むには隣にいる大人の存在が重要

子どもがこれほど早い時期(指さしをする生後16ヶ月ごろ)から、相手が頼りになるかどうかを判断する能力を持ち合わせているというのは驚くべきことだ。(中略)指さしが他者から学ぶことを目的とした行為であり、子どもたちが指さしをするかどうかは周囲の大人しだいであるという二点だ。子どもは明らかに無知か、信頼できない相手を目の前にすると指さしをやめてしまう。有益な情報を与えてくれない大人は相手にする価値がないのである。P66〜67

かなり、グサッとくる文章ですよね。

3歳児を相手にしていると、永遠と疑問を投げかけてくることがあります。

  • どうしてバナナは長いの?
  • どうして牛乳を飲むとお腹が痛くなるの?
  • どうして雪が降るの?
  • どうしてあの子はマニュキュアを塗っているの?

「どうして?」「なぜ?」は止まらず、この世界を理解しようと質問の嵐です。

この質問を「いや、知らんがな」「わからない」で済ませてしまうと、有益な情報を与えてくれない大人に認定されてしまうので、気をつけなくてはいけません。

質問された親がすべきことは、3歳がわかりやすいように言葉を優しくして伝える努力をすること。わからないのであれば子どもと一緒に調べることだと思います。

子どもが大人に質問しても、いい加減な答えばかり返って来るようなら、いずれ「なぜ?」と思う好奇心は萎んでいってしまいます

子どもの「なぜ?」にしっかりと向き合える大人であり続けたいです。

好奇心にも格差が広がっている

好奇心を発揮する人と、そうでない人に格差が生まれている。意欲的に知的冒険に踏み出す人々は、過去に例をみないほど多くの機会を得るだろう。他人から投げかけられた疑問に手早く応答するだけで満足する人々は、自らの問いを発する習慣を失うか、そもそもそんな習慣を身に付けることもないまま一生を終えるだろう。作家のケヴィン・ドラムは容赦なく言う。「インターネットは賢い人間をさらに賢くし、間抜けをさらに間抜けにする」P152

所得格差などお金の格差が問題視されがちですが、好奇心についても同じことが言えるのが新しい視点でした。

インターネットはなんでも情報を知れる訳ですが、それの使い方によっては好奇心の大きな差になると言うこと。

スマホを使って誰かを攻撃することに人生の貴重な時間を使う人もいれば、AIツールを使ってどんどん知識を吸収している人では雲泥の差が開きますよね。

SNSをただぼーっとみる無駄な時間を過ごすのはやめて、知識を深掘りしていくためにインターネットを使いたいですね。

人は知っていることしか、知れない

「持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる」〜中略〜要するに。知識が豊富だとますます知識が増え、知識が乏しいと一段と貧しくなるということだ。本を読むために必要な背景知識が不足している6歳児の児童は、同級生に比べて本から知識を吸収することに難しさを感じるだろう。

何かの本を読むときひらがな・漢字・数字が読めなければ、本の内容を知ることはできないです。歴史の教養がなければ本の内容の時代背景を理解することもできません。

前提となる知識がなければ本の中に書いてある内容を知ることはできないですし、知る以前に読書が退屈になってやめてしまいます。

世界中のあらゆることを理解するためには、自分に前提となる知識を蓄積させていることは非常に重要であることがわかりますよね。

今ではインターネットで簡単に情報を入手できますが、検索欄に打ち込むキーワードはあなたが知っていることだけしか打ち込むことしかできません

人は自分が知っていることしか、調べられないですし、それ以上の知識を得ることは不可能です。

なので、新しい知識を幅広く吸収するためには読書をするとか人にあうなどを継続的にしていかないといけません。

新しい知識に出会うと、また別の知識が芋づる式に出てきてそれが好奇心をくすぐります。もっと知りたい!と連鎖していきます。

人間だけが持つ素晴らしい力「好奇心」を保ち続けるには、知識を吸収し続けるしかないのです。

「子どもは40000回質問する」の口コミ

 

良書だったというコメントがいくつもありました。

何度も言いますが子育て、教育、孫に関わる人は絶対読んだ方がいいです!

好奇心の塊の子どもを大きく育てられるかそれともその力をしぼませるかは隣にいる大人のあなた次第。

たった1度読むだけで子どもへの対応の仕方は変わるので一読しましょう。

まとめ

本記事の内容は以下の通り。

  • 子どもの好奇心を育むには隣にいる大人の存在が重要
  • 好奇心にも格差が広がっている
  • 人は知っていることしか、知れない

本記事では上記3点をピックアップしてお伝えしました。

詳しい内容はぜひ「子どもは40000回質問する」を読んでください。

本書の中に記載がありましたが、記憶を定着させるには苦労して知識を吸収すべきだとありました

本記事を読んで「子どもは40000回質問する」を読んだ気になってはいけません。すぐに内容は忘れます。

実際に書籍を購入し、自分で読んでこそあなたの知識として蓄積されます。

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