北海道まで釣りをしに来たのに、川に着いてから「どこで竿を出せばいいのか分からない」と立ち尽くした経験はないでしょうか。
見ず知らずの土地で、ポイントかどうかも分からない川を歩き回るのは、思っている以上に時間と体力を消耗します。
そんなときに選択肢に入れてほしいのが、ボートに乗って川を下りながら釣りをする「ドリフトボートフィッシング」です。
ドリフトボートとは何か

ドリフトボートは、ラフティングボートに椅子とオールを取り付けたフレームを載せたものです。
ゲストはボートの前後に座って釣りをし、ガイドは真ん中に座って2本のオールでボートをコントロールしながら川を下っていきます。
つまり、移動はすべてガイドに任せて、ゲストは釣りだけに集中できる仕組みです。
なぜ効率がいいのか
川の釣りは、丘からのアクセスがしにくい場所が多く、良いポイントが人と被ることもよくあります。
ポイントから次のポイントへ移動するにも、一度車に戻って移動し直す必要があり、時間がかかります。
ドリフトボートフィッシングなら、常に川の上にいるので、次のポイント、また次のポイントへと、途切れることなく釣り続けられます。
車でポイントを回るのが「行って帰ってくる登山」だとすると、ドリフトボートフィッシングは「山頂から山頂へ渡り歩く縦走」に近い感覚。
限られた滞在時間の中で、ポイント探しに時間を使うか、実際に竿を振る時間を増やすか。
同じ1日でも、その配分次第で満足度は大きく変わります。
これは、旅行全般にも言えることだと思っています。
限られた滞在時間の中で、下調べや移動そのものに時間を取られるか、目的の体験そのものに時間を使えるか。
現地に詳しいガイドに移動と案内を任せてしまうことは、限られた時間を最大限に使うための、理にかなった選択です。
経済学では、何かを選ぶことで失われる「もう一つの可能性」を機会費用と呼びます。
ポイント探しに使った時間は、そのまま「キャストできたはずの時間」という機会費用になります。
移動や下調べにかかる時間そのものを減らせれば、その分だけ、目的の体験に使える時間が増えるということです。
特に、初めて北海道に来る人にこそ向いている

見ず知らずの土地に来て、ポイントかどうかも分からない川を巡って途方に暮れる。
釣り旅行では、実はよくある話です。
そこで時間を無駄にするくらいなら、ボートに乗ってしまった方が体力的にも楽ですし、キャスティングできる回数も圧倒的に多くなります。
お金はかかりますが、限られた時間を無駄にしにくいという点では、むしろ合理的な選択だと思っています。
こんな人に向いている・向いていない
道具は持っているけれど、現地の川に慣れていない、という人には特におすすめです。
ボートの操船と川・ポイントの案内はガイド側が担当するので、自分の道具を持ち込んで、キャストに集中できます。
釣り自体が初めての人でも、ガイドがキャストのしやすいポイントへボートを寄せてくれるので、いきなり自分だけで探るよりも釣果につながりやすいはずです。
ロッドやルアーなど釣り道具は基本的に持参が前提になるので、レンタルの可否も含めて、事前にガイドへ確認しておくと安心です。
逆に、自分の足でじっくり一つのポイントに向き合いたい人や、静かに一人で川と向き合う時間そのものを楽しみたい人には、歩いて釣るスタイルの方が合っているかもしれません。
どちらが優れているという話ではなく、限られた時間で何を優先したいかで選べばいいのだと思います。
天候が悪くても、それはそれで楽しい
ゆっくり川を下りながら釣りをして、途中でコーヒーや甘いお菓子、温かいお昼ご飯を食べる時間もあります。
天気が悪くて冷たい雨に打たれることもありますが、それはそれで、旅の記憶に残る時間になります。
キャッチアンドリリースの釣りも、川を下ること自体も、それぞれが単体で楽しい遊びです。
その2つが組み合わさったドリフトボートフィッシングは、自分にとってはこの上なく贅沢な遊び方だと思っています。
「釣れるかどうか」より、「いい時間だったか」
正直に言うと、釣りは行ってみないと分からないことも多いです。
魚の活性、天候、水量、その日その日でコンディションは変わります。
それでも、ポイント探しに時間を溶かさず、コーヒーを飲みながらゆっくり川を下る時間そのものは、釣果に関係なく楽しいものです。
釣れた・釣れなかっただけで満足度を測るのではなく、その日一日をどう過ごせたかで振り返ると、ドリフトボートフィッシングは十分に満足度の高い体験になるはずです。
気になったら、まず聞いてみてください
少しでもドリフトボートフィッシングが気になったら、気軽に問い合わせてみてください。
天塩川でのドリフトボートフィッシングツアーの詳細・予約は、GAC・River Toursのツアーページから確認できます。
川下りと釣りが組み合わさった楽しさを、少しでも多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

コメント