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【書評】「流山がすごい」を読んでみた【熱い人たちが作る街】

読書

人口が増え続けている千葉県の流山市についてまとめた本「流山がすごい」を読んでみました。

「流山がすごい」を知ったきっかけはホリエモンのYouTube動画内でおすすめ書籍として紹介されていたからです。

さらに、私は北海道の美深町という人口4000人弱の田舎に住んでいます。美深町は毎年人口が100人ペースで減り続けて、このままいけばあと数十年で町は消滅してしまうんじゃないかと心配です。なので、人口が増えている町の事例を知ることは自分の住む町に役に立つと思い、読んでみました。

「流山がすごい」は文庫本なので、サクッと読めます。地方の課題に興味や関心がある方にはおすすめ。

本書を読むことで自分にも町に対して何かできることはあるんじゃないかと勇気をもらえる内容になっています。

『流山がすごい』とは

刊行年:2022年12月20日

著者 大西康之

1965年愛知県生まれ。88年早稲田大学法学部卒業後、日本経済新聞社入社。欧州総局(ロンドン)、日本経済新聞編集委員会、日経ビジネス編集委員会などを経て2016年独立。「起業の天才!江副浩正 8兆円起業リクルートを作った男」など著書多数。流山市在住歴30年。

著者本人が実際に流山市の主要人物に徹底取材した内容になっています。登場人物の苦悩などが自分ごととして感じながら本を読み進められます。

「流山がすごい」のあらすじ

本書の流れは以下の通りです。

  • 第1章 保育の楽園が生んだ奇跡
  • 第2章 ヒューストンから来た市長
  • 第3章 市議になるなら流山 近藤みほ
  • 第4章 「母になるなら、流山市。」
  • 第5章 「千葉のニコタマ」はこうして出来上がった
  • 第6章 起業するなら流山 和菓子店の女主人は31歳
  • 第7章 流山は1日にしてならず 角栄を口説いた男・秋元大吉郎
  • 第8章 野菜を買うなら流山 有機農法の鉄人・小野内裕治
  • 第9章 天才サッカー少年が球団社長になる 流山FC・安芸銀治
  • 第10章 東京ドーム30個分の「EC神殿」が1万人を雇用する

流山市が順調に人口を増加させている理由や、その事業に関わる人は実名で書かれています。

『流山はすごい』はこんな人におすすめ

  • 地方創生や地方活性化に興味がある
  • 子育て世代への支援内容に興味がある
  • 地方に行って起業を考えている

『流山がすごい』は地方創生や地方移住を考えている方にとても参考になる内容です。

本所の中に出てくる人たちは、自分の人生を決して他人任せにせず、圧倒的な行動力で街を変えて行っています。

その熱量は本から伝わってくるので、ぜひ地方で住むことを考えている人は一読してください。

『流山がすごい』の書評

タイトルは「流山がすごい」ですが、読んでみて思ったことは「流山をなんとかしようと行動した人がすごい」なんだと思いました。

流山市は初めから人口が増加していたわけではありません。

  • 千葉県のただの田舎だった
  • 森が多いが、不法投棄など心配事の種だった
  • 地元議会は変化を嫌うおじさんの集まりだった

日本中どこの田舎を見てもありそうな課題だらけの街でした。

地域の課題をクリアし住民生活を良くするために個人が行動し、人を巻き込み、データで人を納得させ、自分の住みたい町を作っていくリアル「SIM CITY」を住民でやっていくことで発展しています。※SIM CITYとは人口を増やす街づくりゲームであり、ゴミ処理場や発電所などの生活インフラを考えて配置しないと人口は増やせない内容。

そこには自分の住む街を自分達の手でなんとかしようという住民の当事者意識が本を読んでいてヒシヒシと伝わってきました。

そんな「流山がすごい」を読んでみて感じたポイントは以下の3つです。

  • 個人の圧倒的当事者意識
  • 自治体だろうがターゲットを絞れ
  • データで人を納得させろ

それぞれ解説します。

地域を良くしたいなら圧倒的当事者意識が必要

現在の市長である井崎氏は、流山市に住み出した時には全く市長になる気はなかったそうです。

ではなぜ市長になったのかというと、素人レベルの計画で開発しようとする行政のやり方に疑問を持ったから。

井崎氏は元々都市計画コンサルタントして働いており、街づくりの専門家でもありました。

当時の行政が発表する街づくり計画のまま進めれば流山市が大変なことになるという危機感から市長に立候補します。

1回目での市長選では現職に敗れますが、2回目の市長選で見事に当選。

その後の市長としての手腕は人口増加率6年連続日本一が示しています。

市長を支える職員にも優秀な人がおり、その方も課題を自分事として捉え、仕事をただこなすだけでなく、違う手法を考えたりと、当事者意識があります。

街の課題を解決したい時は、個人の圧倒的な当事者意識と、その熱量に巻き込まれた人たちが大きな力を発揮することがわかります。

自治体だろうがターゲットを絞れ

自治体のPRコピーでありがちなのは「みんなで輝く美深町」のような高齢者から赤ちゃんまで「みんな」を公平に扱うものばかり。

みんなの税金を扱ってみんなにPRするので、誰に何を届けたいのは不明なまま、PRに使われたお金は溶けていきます。

しかし、流山市のコピーは「母になるなら、流山市。」になっていて、子育て世代にターゲットを絞っています。

子育て世代に流山の子育て支援の内容や、住環境などをアピールすることで、市の人口増加に成功しています。

人口が増えるということは税収が上がり、ターゲット層以外の人たちにも分配されていくので結局のところ住民生活の向上につながります。

税金を扱うからみんな公平に!という考えは捨て、誰に何を届けて街に住むメリットなどを伝えていかない限り人口を増やすことは難しいです。

データで人を納得させろ

福島原発の事故で放射線が日本に降り注いだ時に、流山市でも問題になっていました。

子どもたちの住むマンションでも放射線量の高いホットスポットがあるなどの風評が広まり、保護者は除染してほしいなどと市に願い出ていました。

しかし、マンション全域を除染するには3億円かかるとのことから、その意見は市から却下されます。

保護者の一人の近藤氏がデータ解析をするエンジニアをしており、放射線量の測定、雨に流れて放射線は低いところにあるまるなどのデータ収集をしました。

除染するするための経費はマンション住民一人あたり「1万円」という算出結果になり、市に提出。

見事採択され、除染作業が行われた話が本の内容に出てきます。

人は感情だけでは動かないものです。

何か課題を解決するためには、人を説得するのではなく、データを提示して、相手とあゆみ寄れる納得を引き出すのが1番の近道だとわかります。

「流山がすごい」の口コミ

まとめ

うまくいっている自治体は結局「熱い人」がいてその人に周りが熱狂し、さらに人を集めているのだなとわかります。

既存の考えや習慣にメスを入れ、現代の生活に合わせて変化していく自治体だけがこの時代に生き残れるのではないかと思います。

私も衰退の一途を辿る美深町を見て、自分でも何かできることはないか考えてみようという気持ちになりました。

自分の街に対して危機感のある方はぜひ読んでみてください。一読する価値はあります。

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